技研システック社屋の裏に、レーザー技術開発の新拠点を作ります。現在は必要な設備を入れつつ、準備を進めているところ。2025年の技研システックは、ここからレーザー事業を加速させていきます! どんな場になるのか、社長の後藤と、FOG―LLで中心的な存在になりそうな五味に、話を聞いてみました。
-後藤社長にとっては、念願の拠点なんですよね
後藤 そうですね。今年7月に発表した「VISION2030」でも示した通り、技研システックはこれからさらに、レーザー設備作りにも力を入れていきます。そうした中で、私たち自身でいろんな試行錯誤ができたり、考察を深めたりし合える、研究所のような場が必要だと考えていました。大きすぎず、ちょうど良い規模感で使えそうで楽しみです。
「FOG-LL」の意味は「future of GIKENSYSTEC laser laboratory」です。今はご覧の通り、完成形には程遠いですが、技研システックの未来に向かう前向きな姿勢を象徴するような施設に育てていきます。
-五味課長はどんな風にFOG-LLに関わっていくのですか
五味 僕の仕事は、社員の中でもこの施設と一番親和性が高いかもしれません。レーザーをより良く知り、それで何ができるのか、実際に試してみてどうか、お客様の要望にどう応えられるか、お客様の一歩先を行く提案を生み出せるか、そんなことを日々考えています。
FOG-LLは、その全てのヒントと機会が集まってくるような場所なので、僕はここでボス的な役割を担って、スタッフやお客様とともに、未来に向かってチャレンジを重ねていきます。
-具体的には何をする場になりますか
後藤 大きく分けると3つの役目があると思います。1つ目は「自社の研究所」。2つ目は「他社との共同研究所」。そして3つ目は「展示場」です。自分たちが作る要件定義の精度を上げたり、お客様からの要求が無くても、レーザーでどんなことができるのかを追求して開発力を日々高めたりというのが「研究所」的使い方ですね。それを、社内はもちろん、お客様と一緒にもやっていける場になります。
一方で、技研システックの受注機会を上げる役割も担います。「展示場」というのは、これまで自社で作ってきたレーザー設備の中で、公にできるものを積極的に並べていきます。目の前に現れることでお客様も「こんなことができるんだ」と感じられ、それを踏まえての相談、ご依頼につながるのではと思っています。
五味 今、レーザーの世界は盛り上がっていて、これから活躍の機会がどんどん増えます。それを技研システックも先陣を切って開拓していきたいですし、FOG-LLで情熱をもった者同士が集まって何か新しいものを生み出していく、それで世の中がより良くなるなんてワクワクしますよね。そう、「夢を語れる場」にしていきたいと思っています。
-FOG-LLもでき、これからの技研システックには、新しく生み出すことに価値を感じる人が、合いそうですね
後藤 日本の製造業は、長い間「お客様に頼まれたことを、きっちりとやる」ことに価値が置かれてきました。私たちはその一歩先へ、自ら提案ができる企業へと成長していきます。だからこそ「新しいものを自分たちが創り出してやろうじゃないか!」という、開発マインドをもった人と仕事をしていきたいですね。
五味 社内では、けっこうそのマインドは育ってきているんです。東京や大阪のレーザー技術の展示会などへも社員が積極的に出かけ、帰ってきた後は共有して盛り上がります。「自分たちが語る夢は、夢で終わらせずに現実にもできるぞ」と信じられる環境になってきているんですよね。ただ、夢があるだけでは実現できない。それを具現化できる技術力が不可欠で、技術こそ毎日の積み重ねでしか積み上げられません。何度ピンチに立ち向かい、頭と手を動かして乗り越えて来たか。そういうことが大切なんです。
なので、開発者マインドをもち夢をもちながら、日々技術の鍛錬に余念がない、高くアンテナを張って見聞を広める意識もある、そんな人間で社内を満たしたいですし、自分もそうありたいと思います。そのためにFOG-LLは格好の拠点。やがて「レーザーの技研」と言われるように、邁進していきますよ!
スタートは「箱」に過ぎないFOG-LLですが、さすが「future of GIKENSYSTEC」の名を背負っている通り、インタビューの間も後藤や五味から、未来へのワクワクが溢れてきていました。2025年、ここにいろんな人が集まって、どんな化学反応が生まれていくのか楽しみです。(ホームページ担当) |